【2023版】読まないと損!?はてしない物語のあらすじ・考察を簡単紹介

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 こんにちは。YUE.です。

本の世界に入れたら、なんて思ったことありませんか?

今回紹介するのは、自分も本の世界に入ったような気分を味わえる小説「はてしない物語」です。

学校の教科書にも載っているので、一度は聞いたことがあるでしょう。

そんな小説ですが、めちゃくちゃ魅力を感じたので紹介しようと思います。

外国の本なので、「読みにくそう」「面白いの?」と感じている人も多いかもしれません。

私も、外国の本を読むのは苦手です。

翻訳されていると、やっぱりニュアンスが違ってイマイチ伝わりにくいですよね。

でも、今回「はてしない物語」読んでみたところ、私でもスラスラと読めました。

とても、面白くてワクワクしました。

この記事から「はてしない物語」を読んで下さったら、あなたの世界観が大きく広がると思います!

正直、読まないと損です!

生きることにおいて、大切なことが詰まっていますよ。

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はてしない物語

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あらすじ 

 学校で虐められ、母がいなくなったことで変わってしまった父と二人で暮らすバスチアン。

生きがいを感じていなかった彼は、古本屋で一冊の本に出会う。

その物語の名は「はてしない物語」。

思わず店主から本を盗んでしまった彼は、行き場が無かったために学校の物置き場に隠れて、本を開く。

そこには、ファンタージエン国が存在し、アトレーユ少年が闘っていた。

危機を乗り切るには、人間世界から名前を与えられる者を呼び込まなければならず、アトレーユに呼ばれた彼は12時の鐘が鳴ったとともに本の中に入り込む。

そこには、壮大な世界が広がっていた。

ファンタージエン国を救った彼は、アウリンと呼ばれる勲章を手に進み出す。

さまざまな生き物たちとバスチアンが繰り広げる壮大すぎるちょっと不思議なファンタジー。

概要 

作者:ミヒャエル・エンデ

1929年南ドイツ生まれの小説家。代表作に『モモ』がある。

翻訳:上田真而子、佐藤真理子

出版:岩波書店

ページ数:589ページ

特徴

 この小説の特徴は、大きく分けて二つです。

本の中にまた一つの本があり、無数の物語が存在する。

 本書は、バスチアン少年が「はてしない物語」を実際に読む場面から始まります。

つまり、私たち読者はバスチアンと同じ目線、同じスピードで読んでいることになるのです。

めちゃくちゃ面白いと思いませんか?

単純に「はてしない物語」を楽しみながらも、バスチアンが持つ心情も直接伝わり、ワクワク感が絶えない物語です。

彼が飛び込んだファンタージエン国では、幼ごころの君が名前や物語を生み出すことによってそれが現実となります。

現実の数だけ物語があるということになります。

一冊の中に詰め込まれている無数の物語が、まるで本を読んでいないかのような壮大さや、迫力を生み出します。

後半(下巻)になると、少し複雑になってきますが、バスチアンの変わりようが面白く、飽きない作品です。

現代の人々が読んでも古臭くなく、面白いと感じる一冊

 前述した通り、私は外国の本を読むのが苦手です。

翻訳されていたり、昔から残っている本を読んでも、魅力を感じられませんでした。

ただ、難しいという気持ちになって終わってしまいます。

しかし、この本はまったく古さがなくて読みやすいです。

こんなにスムーズに進んだ物語は初めてです。

ページ数は多めですが、全然飽きずに読み切ることができました。

読了後は、ファンタージエン国から帰ってきてしまったような気がして、少し寂しくなりました。

外国の本が読みにくい!
どれから読めばいいのか分からない!

という方には、ぜひおすすめですよ。

正直な感想

この本を読んで良かったこと

 それは、「幼い頃の冒険心を思い出したこと」「本の良さをあらためて思い知ったこと」です。

「早く寝なさい」と部屋の電気を切られても、布団の中に潜り込んで再び本を開くというような経験を、あなたはしましたか?

幼いころの心と、冒険心を味わえます。

なんでこんなにも臨場感を感じるのか。

私には分かりませんでした。

作者 ミヒャエル・エンデは、私には理解できない感性を持っていたのかと思っています。

じゃなかったら、こんな作品書けません。

今まで読んだ本の中でも、上位にのぼるくらい衝撃を受けました。

子供から大人まで、全世代に読んでいただきたい!と思っています。

きっと、年が違うと物語の感じ方も違ってくると思います。

この本をどう思うかは、本当に人それぞれで計り知れないと感じました。

文章が羅列しているだけなのに、こんなに人を楽しませられる。

その大きな力に感動しています。

バスチアンとアトレーユを心底応援したくなりますし、生きる勇気をもらえますよ!

やっぱり、本って最高だとあらためて思いました。

流行りの本も面白い本ばかりです。

でも、ちょっとレベルが違うと感じました。

何年も前の作品なので、価値観の違いによってそう感じるのかもしれません。

でも…やっぱり現代の人が生み出す物語とは一味違いますね。

この本から学んだこと

 それは、「人の醜さ」です。

バスチアンは、ファンタージエン国を救ったことから、偉大な扱いを受けます。

学校で居場所がなかったバスチアンにとって、それは感じたことのないような力の表れでした。

自分の思った通りに事が進む。

それは、誰もが願うような事ですよね。

そして、バスチアンはかつて友情を誓ったアトレーユと、幸の竜フッフールを敵に回してしまいます。

友情と、愛を捨ててしまったのです。

その代わりに、バスチアンは大きな権力を得ました。

バスチアンが願うと、その代償で人間世界の記憶が少しずつ消えてしまいます。

それでもいいと、バスチアンは思うようになってしまいました。

つまり、記憶がなくなってしまうということは人間世界に戻れなくなることを意味します。

作中、人間世界に戻れなくなってしまった、かつての幼ごころの君が登場します。

何百年、何千年と閉じ込められた人間たちです。

喋れない者、文字が書けない者、考えられない者など、生活すらもできない生き物たちが沢山いました。

それは、私たちのことなんじゃないか、と考えています。

私たちは、権力を持つと、つい悠然と威張り散らしてしまいます。

家族への愛や、友情を忘れてしまってはいませんか?

大切なのは権力ではありません。

権力は、時に人をまとめ導きます。

しかし、時に人の心を殺すのです。

そんなことを、訴えたかったのかな。なんて思っています。

それが、「人の醜さ」です。

私が考えるタイトルの意味

 タイトル 「はてしない物語」とは、バスチアンやアトレーユ等かつての幼ごころの君が創った物語。

つまり、ファンタージエン国そのものを言うのではないかと考えました。

そして、その物語は人それぞれの中に無数に存在し、決して同じになることはありません。

自分自身の人生がかけがえのないものだと言うことに、気がつきました。

最後に

 いかがでしたか?

「はてしない物語」すごく魅力で溢れた作品です。

同じような物語はミヒャエル・エンデ以外には創れないと思っています。

この記事を読んで、外国の本に興味を持ってくれたら嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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