【話題】「万引き家族」あらすじ・感想・ネタバレ・キャスト・疑問を解説!

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 こんにちは。YUE.です。

今回は、2018年に公開されカンヌ国際映画祭など多数受賞を果たした、映画『万引き家族』を紹介します。

ストーリーが複雑で、理解するのが難しかった人が多いのではないでしょうか。

私も、すべては理解できませんでしたが考察して分かったこともあったので解説します。

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概要

タイトル:万引き家族

著者:是枝裕和

出版社:宝島社

公式サイト:https://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/

あらすじ

 万引き、年金不正受給、虐待、殺人…犯罪で繋がった他人同士が、一つ屋根の下で生きる物語。

何気ない日常と、犯罪とお金でしか繋がれなかった6人の寂しくも温かい日常を描いた作品。

ネタバレ

 信代と治は一人の男を殺してしまったことで、初枝の家に転がり込み、亡くなったおじいさんの年金で暮らしている。

治は車の中に一人取り残されていた祥太を助け、初枝は息が詰まるような生活をしていた亜紀を家に招くことで5人の生活が始まる。

日用品は万引きをして手に入れており、貧乏な生活を送っていた。

真冬のある日、コロッケを買って帰っている途中に家に一人ぼっちのじゅりを見つける。

空腹で痣の跡が目立つじゅりを保護(誘拐)し、家で一緒に暮らすことに。

後日、じゅりが両親に虐待されていることが明らかになった。

隠れながら、犯罪をして生きる6人はかけがえのない生活を送っていた。

しかし、じゅりを守ろうとした祥太が警察に捕まり、家族はバラバラになってしまう。

一人で生きる者、本当の家族へ帰る者と離れ離れになり幕を閉じる。

 本当の家族とは何なのだろうか、と考えさせられぎゅっと胸が痛くなるようなストーリーでした。

キャスト

柴田信代(田辺由布子)…安藤サクラ

亜紀(りん・源氏名はさやか)…松岡茉優

治(榎勝太)…リリー・フランキー

初枝…樹木希林

じゅり(ゆり・りん)…佐々木みゆ

祥太…城桧吏

安藤サクラさんに松岡茉優さん、樹木希林さんなど演技力が抜群の実力派が勢揃い!

素晴らしい演技でした!

感想

 血が繋がっていない6人は罪とお金で繋がっていて、周りから見れば犯罪者でしかなかった偽装の家族。

でも、その中には深い絆があって家族以上に家族の温かさがありました。

苦しい生活が待っているのに、「本当の家族」という理由で返されてしまう状況に胸が痛くなりました。

あんなに必死で生きようとしていた温かな日常が、あっけなく終わってしまう様子に何とも言えない気持ちを抱きます。

あの日々は「愛」があったと言えるのだろうか。

と考えました。でも、「愛」じゃないのだなと思いました。

「犯罪」でしか繋がっていないし、祥太が捕まった時に逃げようとしたからです。

でもあの日常は、本当に幸せだったんだと考えさせられます。

 映画では理解しづらい内容や感情が、原作でわかるので原作の方がわかりやすかったです。

どちらからでも楽しめます。

また、原作に沿って映画が作られていたため、ノンストレスで楽しめました。

どちらも見ると、よりたくさんの感情が湧き上がってきて「万引き家族」をもっと好きになります。

疑問

 映画内で分からなかった内容は、原作に書いてありました。

その中で重要だと感じたポイントを紹介します!

初枝はどうしてお金をもらっていたのか

 初枝は、亜紀の家を訪ねた際に、毎回3万円をもらっていました。

これは、初枝の元夫が亜紀の祖母に奪われてしまったことが理由です。

もう亡くなった元夫の仏壇を拝みにきている初枝は、亜紀の両親に迷惑がられますが、お金を渡すことで解決に促そうとしているのでしょう。

ここで初枝と亜紀は繋がっていたのです。

亜紀はどうして家を出たのか

 亜紀は、妹のさやかが生まれてから両親からの愛情を感じられずにいました。

好きで始めたバイオリンも、妹の方が上手だからと辞めさせられて息が詰まる生活をしていたのです。

そんな時に初枝に声をかけられ、家についてきたというわけです。

行方不明になり、初枝と亜紀が一緒に暮らしているとは知らない両親は、「オーストラリアへ留学している」という体でことを通しているのです。

亜紀が家へ戻った理由

 警察にすべてがバレたあと、亜紀は一人であの家に戻ります。

そこで、振り返ります。

埃くさい家で暮らした日常。人の温かさ。

そして、警察にすべてを話してあの家族を裏切ったこと。

もう居場所がない亜紀は、最後の記憶を心に刻んだのでした。

ラストじゅりがベランダから身を乗り出していた理由

原作では、本当の家族の元へ戻ったじゅりが、ベランダから身を乗り出して地面を見下ろすシーンで幕を閉じます。

“呼んで。声に出して呼んで。” という文章が書かれています。

これは、じゅりではなくりんと呼んで。

つまり、万引き家族の元にもう一度帰りたいという意志を示す文章だと考えました。

最後に

 聞いたことがない「家族」の在り方に心をグッと掴まれました。

私にとって宝物のような物語です。

映画は原作に沿って作られていて、ノンストレスで見られました。

言語化しきれない感情を抱いたので、ぜひご覧ください。

 また是枝監督の映画「怪物」も、話題になりました。

安藤サクラさんも出演しており、坂本裕二(花束みたいな恋をした)さんが脚本を書かれているので期待大です!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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