【2024年】このミステリーがすごい!大賞「推しの殺人」のあらすじ・感想・ネタバレを紹介

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 こんにちは。ゆえです。

今回は、2024年「このミステリーがすごい!」大賞文庫グランプリ受賞作「推しの殺人」を紹介します。

三人組のアイドルが殺人を隠蔽するストーリーなのですが、三人の関係の変化や事件の展開にハラハラが止まりませんでした!

”三人でアイドル続けたい”

その思いで絆が深まっていく三人に、どんどん引き込まれました。

ミステリー好きの人だけではなく、ミステリーをあまり読まない人もとても楽しめます!

複雑ではありませんし、純粋に楽しめます。

・タイトルを見てなんとなく興味を持った
・複雑なミステリーは得意じゃない
・ミステリーが好き
・アイドルの物語が好き

そんなあなたにおすすめです。

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「推しの殺人」概要

タイトル:推しの殺人

作者:遠藤かたる

出版社:宝島社文庫

発行:2024年2月20日

第22回 このミステリーがすごい!大賞 文庫グランプリ受賞作

「溺れる星くず/遠藤遺書」として受賞、「推しの殺人/遠藤かたる」として発刊されました。

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このミステリーがすごい!大賞

 通称「このミス」として知られる「このミステリーがすごい!」大賞は、ミステリー・エンタメ分野の作品をインターネットを通して、多くの人気作家と結ぶ大賞です。

プロの書評家や、小説家のアドバイスを受けることができ、さらにその中から選ばれた作品が受賞となります。

どの本を読めばいいのか分からず選べない…

選ぶのが面倒…

そんな方におすすめです!

読みやすかったり、ストーリー設定がしっかりしていたり、話題になる作品ばかりなので、大賞作品から選べば間違い無いでしょう。

公式サイト:https://konomys.jp

あらすじ

 三人組の地下アイドル”ベイビー⭐︎スターライト”のメンバーである、

センターでお金持ちなイズミ

それを妬む気の強いテルマ

ある過去を抱える初期メンのルイは、ギリギリな状況でアイドル活動を続けていた。

しかしそんなとき社長の羽浦と恋人関係で、暴力を受けていたイズミが羽浦を殺してしまう。

隠蔽してライブを行うことを決意した三人はどうなってしまうのか…!

「三人でアイドル続けたい」

事件をきっかけに、今まで知らなかったメンバーともう一度向き合うことになる。

絆が生まれた三人の運命は…!

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感想(ネタバレなし)

 文庫本で読みやすく、ストーリーも分かりやすかったです。

数時間で読み終えられるので、忙しい方・ミステリーが得意でない方も楽しめます

事件前は険悪だった三人の関係が、今回の事件によって良好になっていく様子に安心しつつも、いつ犯行がばれるか分からないハラハラを直に感じます。

臨場感を感じられて、読んで良かったと思いました。

また、ファンとの関係や仕事を取るために自分自身を売って生きていく”アイドル”という存在にも触れた作品です。

アイドルという仕事は舐められがち、といった風潮が今も少し残っているように思えますが、この作品はアイドルの強さや覚悟、苦労を知れます。

アイドルを推している人だけでなく、アイドルとは無縁な人もすごく楽しめると思います。

私自身アイドルにはあまり興味がありませんでしたが、本作を読んでアイドルという職業に興味を持ちました。

「面白そう!」と少しでも感じたあなたには是非読んでほしいと思います!

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ネタバレ

 三人は羽浦を山へ埋めて、隠蔽することを決心。

それから三人の距離は一気に縮まります。

イズミが暴力に悩んでいたことを知ったテルマとイズミは和解します。

そして、父の暴力に悩み家族を守るためにした行動で家族の命を奪ってしまった過去を抱えるルイは、そのことを二人に話ます。

アイドルを続けよう、と強い意志で興信所の人の聞き取りにもなんとか怪しまれないよう乗り切った三人。

しかし社長の知り合いである河都に犯行がばれてしまいます。

過去に河都と関わりがあったルイは、責任を一人で負おうとしますが、二人が助けにきます。

最終的にマネージャーの土井にもばれてしまいますが、彼はマネージャとして三人を守り抜きます。

どんな時にも笑顔でステージに出るアイドルのしぶとさと、仲間がいる心強さを感じられる展開でした。

感想(ネタバレあり)

 個人的には、マネージャーの土井さんがいい役だったなと感じています。

てっきりベビスタの三人とは仕事のみの関わりで、情も何もない感じが出ていましたが、マネージャーとしての仕事をまっとうした彼が印象的です。

また事件前は険悪だった三人の関係が、事件をきっかけに絆が生まれるほどになり、

ルイの父親との過去から、人がいなくなることで事態がうまくいくことはなくはないんだな、とふと考えてしまいました。

この物語は、すぐに読めてしまいますが、それと同時に深いところをついてくるなと感じます。

 序盤で、ルイが中学教師のファンから説教を受けるシーンがあります。

もうその人はファンではなくなった、と感じていたルイでしたが、ラストシーンの記念ライブでそのファンの姿があったシーンは感動しました!

これがアイドルをやる楽しさの一つなのか、と納得します。

・マネージャー土井の活躍
・中学教師のファンをもう一度客席で見られたこと

この二つのシーンが私の中で一番グッときました!

「あたしは三人でアイドルつづけたい」

本文より引用

テルマのこの一言が心に残っています。

三人共が違う性格を持っているからこそ、強い絆が生まれたんだと思いました。

最後に

 一気読みしたくなる、臨場感があるミステリーです。

アイドルの仲間意識、覚悟の強さを感じられ、アイドルそのものにも興味を持てるエンターテインメントでした。

とてもおすすめです!

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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