こんにちは。YUE.です。
映画化決定した汐見夏衛さんの小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を紹介します。
戦争がテーマになった小説で、読みやすくおもしろいストーリーかつ、戦争についても考え直せる一冊でした。
後半には、読了後のあなたももっとこの作品を楽しめるような「相関図付きの登場人物まとめ」も紹介しています!
[関連記事]
【映画化決定】『交換ウソ日記』あらすじ・感想・登場人物を相関図付きで紹介!
【話題】『オルタネート』のあらすじ・感想・ネタバレ・考察を登場人物 相関図付きで解説!
概要
タイトル:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
作者:汐見夏衛
出版社:スターツ出版
映画公開日:2023年12月8日
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/
続編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』、コミック版も発売中!
あらすじ
毎日にイライラしてうんざりした毎日を送る中2の百合は、母と喧嘩して家を飛び出す。
目覚めると70年前戦時中の日本にいた百合は、偶然通りかかった彰に助けられる。
たくさんの人に救われながら毎日を送る百合は、彰に惹かれていくが彼は特攻隊員で、もうすぐ命を絶つ運命を背負っていた。
涙なしでは読めないストーリー。圧巻のラストに注目!
※ネタバレを含むあらすじ↓
彰が特攻隊員だと知った百合は、「行かないで」と切実に願ってしまいます。
しかし、その言動は「非国民」として非難され、彰は飛び立ってしまいます。
悲しみに暮れていた百合ですが、現代に戻った彼女は心を入れ替えて毎日を過ごします。
ラスト、学校の社会見学で「特攻資料館」に行き、特攻隊員の遺言が残されている中に彰が書いた手紙を見つけます。
そこで、彰の本当の想いと、百合への気持ちが綴られているのです。
時空を超えた、感動必至の恋愛小説です。
感想
注目すべきは、なんと言っても圧巻のラスト!!
戦争を経験したことがない私は想像することしかできません。
でも、自分が好きな人が命を懸けて特攻し、二度と会えないと考えると胸が痛くなります。
ラストで彰が残した手紙を読むと、やっぱり死にたくて特攻に行く人なんていないんだと考えさせられました。
命の貴さを考え直せましたし、感動します。
読了後に考えてみると、戦時中思ったことも口に出せないような世界で、思ったことをはっきりと言える百合の姿に、勇気をもらえた人もたくさんいたのかなと思います。
彰や千代、ツルさんなど、百合を親切にしてくれた人たちは、お互いに助け合っていたと考えます。
話題の小説ですし、主人公が中学生なので、学生が手に取りやすい一冊です!
登場人物(相関図付き)

【加納百合】
・母と二人暮らしの中学2年生
・「早く日本が負けて戦争が終われば、普通の生活に戻れるのに」と言ってしまうほど、思ったことを言えるはっきりした性格
【佐久間彰】
・早稲田大学で哲学の研究をしていたが、召集令状がきて入隊した
・20歳の特攻隊員
最後に
戦争に関する小説はたくさんありますが、今回の一冊はストーリー性が強く、時空を超えるなど非現実的な場面がありました。
でも、学生にはピッタリで戦争について考えさせられる一冊だと思います。
続編「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」では、心を入れ替えた百合の戦争に対する思いが爆発し、もっと読み応えのある展開になります。
是非チェックしてみてください。
[関連記事]
【映画化決定】『交換ウソ日記』あらすじ・感想・登場人物を相関図付きで紹介!
【最新2023年版】おすすめ恋愛小説ランキング10選!切ない・胸キュン
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント