こんにちは。ゆえです。
今回は、中学生におすすめの本20冊を紹介!
話題になった小説を、青春・感動恋愛に分けて紹介します。
どれも、おもしろい本ばかりで、学びがある本です。
今回紹介させていただいた作者さんです↓
【青春・児童文学】
辻村深月さん
蓮見恭子さん
村上雅郁さん
柚木麻子さん
重松清さん
瀬尾まいこさん
如月かずささん
浜口倫太郎さん
【感動恋愛小説】
櫻井千姫さん
冬野夜空さん
いぬじゅんさん
汐見夏衛さん
丸井とまとさん
高田由紀子さん
森田碧さん
[関連記事]


青春・児童文学
かがみの孤城
辻村深月:作
学校に居場所を無くしたこころは、部屋にひとり引きこもるようになっていた。
そんなとき部屋の鏡が突然光り、吸い込まれるように入った先には同じように学校に行けなくなった子どもたちが集まっていた。
どうしてこころたち7人が集められたのか。
謎は深まるばかりだったが、その真相が明らかになったとき温かい感動に包まれる。
映画化・コミック化もされている超話題作!
私も実際に読んで、ずっと印象に残っています。
なぜこの7人が集められたのか、子どもたちの共通点が見つかり、時空を超えた結末に感動します。
中学生向けで、読みやすくおもしろい作品です。
本屋さんのダイアナ
柚木麻子:作
大穴(ダイアナ)は自分の名前も金髪に染められた髪も、大嫌いだった。
そんな彼女が出会ったのは、ダイアナと正反対の彩子。
彩子はからかわれていたダイアナのすべてを褒め、助けてくれた。
ずっと親友だと思っていた2人だったが、成長とともに別れがきて…。
かけがえなく、特別な時間を過ごした2人の友情ストーリー。
小学三年生で出会った2人は、正反対の性格なのにすごく仲良くなっていく様子にほっこりします。
しかし、大人になるにつれて別れ道ができてしまい、苦しくなりました。
綺麗な友情だけを描くのではなく、大人に成長するまでを描くからこそ、2人が一緒に過ごしていた特別な日々に感動しました。
スラスラ読めてしまう、読みやすく感動する物語です。

大切な友達がいる人におすすめ!
君が夏を走らせる
瀬尾まいこ:作
夢中になれるものがない不良少年 大田は、知り合いに子守りを頼まれる。
断りきれなかった大田の元にやってきたのは、一歳の鈴香だった。
泣き止まず、ご飯も食べない鈴香と非日常を過ごすうち、大田は大切なことに気づく。
大田を変えたひと夏の奮闘ストーリー!
一歳の鈴香が不良少年の大田を変えた、ということに感動します。
2人の生活はほっこり温かく、おもしろくて元気をもらえました。
文庫本も出版されていて、読みやすく、学生の心を掴むような作品だと思います。
今、夢中になれることがなく自分のことが好きになれない人に読んでほしいです。

あの子の秘密
村上雅郁:作
おてんば転校生 明來は、静かな性格の小夜子に話しかける。
頑なに明來と話そうとしない小夜子には、見えない友達「黒猫」がいるという秘密があった。
明來自身が抱える秘密によって、彼女の秘密を知ってしまった明來は、「黒猫」を探している小夜子を手伝うことに。
お互いが考えに考えた結果、はてしない挑戦に出ることになるが…
めちゃくちゃ面白かったです。
「黒猫」は小夜子のイマジネーションフレンドでした。
その秘密によって、小夜子は周りから避けられてしまいます。
転校生の明來によって救われた小夜子の友情に、希望をもらえました。
児童文学なので、小中学生におすすめの一冊です。
友達を大切にしたくなりますよ!
きみの話を聞かせてくれよ
村上雅郁:作
友達と喧嘩してひとりぼっちの六花、お菓子作りが趣味の虎之助、ボーイッシュな女子を作る羽紗、不登校の妹を心配する正樹…。
新船中学校に通うそんな生徒たちを一人ひとり描いた、等身大の青春ストーリー。
7編が連作になっており、人それぞれの個性や人間関係に悩む生徒たちが、あなたの心を救う。
「あの子の秘密」と同じく村上雅郁さんの作品。
中学生に寄り添い、悩みや苦しさに共感しました。
誰かに話を聞いてほしい、そんな思いを抱える生徒たち。
元気や勇気、優しさを感じられました。
短編集で、とても読みやすいので本が苦手でも面白く読めます。
スペシャルQトなぼくら
如月かずさ:作
中学生のナオは、女子のようにメイクをして可愛い服を着た優等生の久瀬を目撃する。
そんな久瀬に惹かれて、可愛い洋服やメイクに挑戦するナオ。
Q=クエスチョニング
…自分が同性か異性か、好きになるのが同性か異性か分からない。
そんな2人が恋や絆、友情を築きながら過ごしていく新しい青春ストーリー。
とにかく可愛い、2人の日々にキュンとします。
ただ純粋に、自分が好きなものだけを追求していく様子に元気をもらえます。
「好きな格好で、好きなメイクで、好きなことをする」
それでいいんだ、と思いました。
簡単に考えればいい、純粋に好きなことを楽しめばいいと心を楽にしてくれた一冊です。
きみの友だち
重松清:作
足の不自由な恵美、病気がちな由香、人気者のブンちゃん…
優等生や、そんな優等生のことが嫌いな子、八方美人な子、など色んな子どもたちが一緒に過ごす教室で、本当の友達について考えさせられる作品。
学生生活やその心情をリアルに描いた、「友だち」の物語。
国語の教科書にも載る、人気の児童文学作家 重松清さんの作品です。
なので、すごく読みやすく中学生向けのストーリーです。
おもしろいし、人間関係について学びが深まるような本で、それぞれの個性や性格を大切にしようと思いました。
中学校の国語問題にもよく出題される作品なので、ぜひ読んでみてください。

青い鳥
重松清:作
吃音持ちで、うまく話せない国語教師の村内先生。
そんな村内先生は授業よりも大切なものがある、と精一杯に生徒を支えていた。
いじめの加害者になってしまった生徒や、父親の自殺に苦しむ生徒…後悔や苦しみを抱える生徒に寄り添う、感動ストーリー。
村内先生はあなたにも本当に大切なことは何か、を教えてくれる。
学校で生きづらさを感じた経験がある人は多いと思います。
私もそうでしたが、村内先生がいたらどれだけ支えになっただろうと考えました。
作中に出てくる生徒の思いは、現実味があってすごく共感します。
それに、村内先生自身の苦労も描かれていて内容が濃い作品です。
少し暗めの作品ですが、元気がもらえます。
お父さんはユーチューバー
浜口倫太郎:作
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」の一人娘 海香は絵を描くことが好き。
将来は美大に行きたいが、金銭的な面で諦めつつあった。
そんなある日、父親が突然「ユーチューバーになる」と言い出す。
飽き性で、ネットすら知らなかった父だったが今回はやけに一生懸命。
そんな父が抱えていた、とある秘密とは。
温かく、明るい宮古島の人々を描いた家族の物語。
宮古島の方言で話す海香や父親たちの勢いに元気が出ます。
宮古島のアツい感じや、情熱が伝わってくる作品で面白かったです。
元気で能天気の父でも娘のことを考えていたことが分かったとき、感動しました。
印象に残った作品なので読んでみてください。
人魚と過ごした夏
蓮見恭子:作
アーティステックスイミングでオリンピックを目指し、青春のすべてをかけてきた水葉と茜。
茜が怪我をしてしまったことで2人の絆が崩れ始める。
茜が仲良くなった由愛に嫉妬する水葉。
茜の本当の想い。
スイミングにかけた青春を描く、感動ストーリー。
私は習い事に青春のすべてをかけていたので、茜たちの気持ちにすごく共感できました。
怪我で普通の学生になった時の茜の気持ち、悔しさが痛いほどわかります。
部活や習い事などに、一生懸命取り組む人にこそ読んでほしい。
きっと心が掴まれるはずです!
感動恋愛小説
天国までの49日間
櫻井千姫:作
14歳の折原安音は、いじめが原因で飛び降り自殺を図る。
しかし目が覚めると天使と名乗る少年がいた。
「自分が天国へ行くか地獄へ行くか、49日間で決める」
霊感がある同級生 榊と共に過ごし、家族やいじめの加害者を通して自分の本当の気持ちを知る。
一人の少女から始まる、心が震える命の物語。
私が初めて読んだスターツ文庫でした。
この本を読んで、スターツ出版文庫を読み漁るようになり、本がもっと好きになりました。
そのくらい、心を掴まれた作品です。
いじめの描写があるので、苦手な方は注意してください。
ページ数は多いですが、一気に読めるくらい面白かったです。

満月の夜に君を見つける
冬野夜空:作
人と関わらないように生きる僕は、モノクロの絵を描いていた。
そんなとき、水無瀬月という不思議な少女が転校生としてやってくる。
彼女に惹かれつつある僕だったが、彼女は“幸せになるほど死に近づく”という運命を背負っていた。
さらに視界からはすべての色が失われ、モノクロの世界しか見えていなかった。
そんな彼女とこれからも一緒にいたい、その思いで僕はある行動に出る。
号泣必至の感動ストーリー。
冬野夜空さんの作品で一番お気に入りの一冊です。
月と書いて“ゆえ”と読む彼女に惹かれてしまいました。
悲劇的な運命を背負っていながらも、一緒にいることを選んだ二人に感動しました。
一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。
冬野夜空:作
「君を、私の専属カメラマンに任命します」
クラスの人気者 香織のそんな一言で、輝彦は彼女に振り回される日々が始まる。
自由で天真爛漫な香織に想いを寄せるようになった頃、香織が笑顔の裏で病と闘っていることを知る。
苦しくて、切ないけれど特別だった2ヶ月間の感動ストーリー。
天真爛漫で自由奔放の香織とカメラマンの輝彦との日々が、すごく輝いていました。
なので、病が発覚したとき切なさが一気に込み上げます。
それでも、決して諦めずに香織を撮り続ける輝彦に涙します。
〉〉『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』をAmazonでみる

いつか、眠りにつく日
いぬじゅん:作
高校生の蛍は、修学旅行中の交通事故で命を落としてしまう。
そして案内人を名乗るクロに、3つの未練を解決しなければ成仏できないと言われる。
その未練の一つは、ずっと片想いしている蓮に告白することだった。
しかし、告白できない蛍の本当の理由とは…
いぬじゅんさんの作品を読んで、すごく感動したことを覚えています。
今、すごく有名な作家となったいぬじゅんさんですが当時は今ほど有名な方ではなかったように思います。
ですが、このような小説を多く書かれていて、その作品が読者に刺さったのだなと感じました。

好きな人に想いを伝えられない人に読んでほしい!
夢の終わりで君に会いたい。
いぬじゅん:作
高校生の鳴海は、離婚寸前の両親を見るのが嫌で夢を見ることで現実逃避していた。
そんなとき、ジャングルジムから落ちてしまったことで鳴海は正夢を見るようになる。
また、夢によって、転校生の雅紀が孤独を感じていることを知る。
自分の能力を使って雅紀を救おうとする鳴海だったが、その夢にはある秘密が隠されていた。
この作品もいぬじゅんさんの作品です。
ラストは涙でいっぱいになる展開で、切ないストーリーです。
家庭に悩みがある人に読んでほしいと思います。
海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを
汐見夏衛:作
優等生の凪沙とおバカな優海は恋人同士。
強い絆で結ばれていたふたりだったが、ある日から凪沙が優海へ厳しい態度をとるようになる。
しかし、それには凪沙の悲しすぎる運命と優しさが込められていた。
ラスト、凪沙の強い想いに涙する。
この作品で、汐見夏衛さんの虜になりました。
凪沙の優しく、強い想いが明らかになったときは本当に感動しました。
凪沙のことが大好きになりました!
次に紹介する「明日の世界が君に優しくありますように」とリンクしているので、ぜひ先に読んでみてください。
〉〉『海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを』をAmazonでみる

明日の世界が君に優しくありますように
汐見夏衛:作
家族や友達とうまくいかず、人を信じられなくなっていた真波は祖父母の家に住むことに。
しかし祖父母や同級生の漣の優しさにも苛立ち、そんな自分にも嫌になっていた。
浜辺にある喫茶店や漣と過ごしていくうち、自分の気持ちについて思い直す。
ラスト、漣が抱えていた過去に涙する。
周りの人とうまくいかず、自分が嫌いになる気持ちが分かる人は特に元気をもらえる作品だと思います。
私も、人間関係で悩んでいたときにこの作品を読んで救われた気がしました。
そうじゃなくてもストーリーとして感動します。
〉〉『明日の世界が君に優しくありますように』をAmazonでみる
青春ゲシュタルト崩壊
丸井とまと:作
周りの顔色をうかがって、周りに合わせているうちに自分の顔が見えなくなってしまった朝葉。
それを同級生 聖に知られてしまう。
軽蔑されるとばかり思っていた朝はだが、聖は朝葉を学校から連れ出してくれた。
本音を隠さず、自分を大切にすることの重要さを伝えてくれる一冊。
優等生で、誰にも嫌われたくないと思う気持ちを持っている人はたくさんいると思います。
それに、中学生は特に人間関係に悩むと感じます。
だからこそ、自分を見失ったり辛くなったりする人は多いでしょう。
そんな気持ちに寄り添ってくれます。
「自分の顔が見えなくなる」という病気は架空の病気ですが、そう自分を見失ってしまう人にこそ読んでほしいです。
青のスタートライン
高田由紀子:作
小学生の颯太は、母が妊娠したことで複雑な気持ちを抱えていた。
そんな母が入院したのを機に、佐渡のおばあちゃん家に住むことになる。
いとこのあおいが遠泳で優勝しているのを見て、颯太も遠泳の大会に出場することを決める。
まったくと言っていいほど泳げない颯太が、夏生やあおいと練習して、大会に挑戦する物語。
真夏の海で繰り広げられる、涙ありの青春ストーリー。
颯太が一生懸命に遠泳の練習をしている様子に、すごく感動しました。
元気をもらえたし、自分が今熱中していることをもっと頑張ろうと思いました。
遠泳だけでなく、家族関係のことも描かれていて挑戦する勇気をもらえました。

余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話
森田碧:作
心臓病を患い、余命宣告をされた昭仁は、同じく余命宣告を受けた春奈と出会う。
自分とは違って、死ぬのが怖くないという彼女に興味を持った秋人は自分が恋をしてもいいのか、考えながらも春奈に惹かれていく。
究極の純愛ストーリー。
「期限付きの恋」を描いた恋愛小説が好きな人は、絶対に読んだほうがいい小説です。
ラストの二人の絆には本当に感動しました。
シリーズで4巻まで発売中です。
〉〉『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』をAmazonでみる
シリーズの詳しい紹介はこちら↓

最後に
中学生の悩みや恋愛、友達関係を描いた小説は、中学生の心を救ってくれると思います。
実際に、私も元気をもらえた作品ばかりです。
[関連記事]


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント