こんにちは。ゆえです。
現在(2023年11月)上映中の「愛にイナズマ」を観に行ってきました。
評判を見て、賛否両論だと感じますが、私は好きでした。
しかし、結末など不完全燃焼な部分があったので正直にレビューします。
松岡茉優さんを見たくて観に行ったのですが、松岡茉優さんの演技の良さが溢れ出た作品でした。
感想や登場人物の相関図もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
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「愛にイナズマ」概要
タイトル:愛にイナズマ
監督・脚本:石井裕也
主演:松岡茉優、窪田正孝
ジャンル:怒り、笑い、涙ありの家族を描くエンターテインメント
公式サイト:https://ainiinazuma.jp
あらすじ
映画監督を目指す折村花子は、映画業界で批判され、理不尽な中で必死にカメラと向き合っていた。
そんなとき、花子と似た男性 正夫と出会う。
夢を追う花子と夢を探す正夫は意気投合し、家族の映画を作ることに奮闘する。
しかし、プロデューサーや助監督に映画への関わりを強制的に絶たれ、花子は自分の本当の家族と向き合う。
そこには、どうしようもなく頼りない父と二人の兄がいた。
正夫とともにいつまでも夢を諦めず追い続け、絆を取り戻す家族のストーリー。
キャスト相関図

折村花子…松岡茉優
映画監督を目指してカメラに向き合い続ける。
館正夫…窪田正孝
都合の悪いことを無かったことにしてしまい、夢を探している。
折村治…佐藤浩市
花子の父。子ども想いで、優しくありながらも陰で秘密を抱える。
折村誠一…池松壮亮
お金や地位にとらわれて生きる花子の兄。
折村雄二…若葉竜也
カトリックで頼りない花子の二番目の兄。
落合…仲野太賀
正夫の友達で俳優。花子の映画に出演予定だった。
原…MEGUMI
映画のプロデューサー。表面的には花子を応援している。
荒川…三浦貴大
花子を一蹴し、夢を壊そうとする助監督。
正直な感想
映画を作って、助監督らを見返すことがゴールなのではなく、映画を通して本当の家族と向き合うストーリーとして観るのがおすすめです。
個人的に良かった部分・イマイチだった部分を紹介します。
ネタバレを含むので注意してください。
食肉流通で家畜の肉をさばくシーンがあります。苦手な方は注意してください。
良かったシーン
・コメディらしいシーンでは笑えて、ラストには家族のありがたさを感じた。
・花子から「絶対に夢を諦めないこと」という強いメッセージをもらえた。
・花子と正夫が言い争う演技が圧巻!
・人と向き合うことを考えさせられる作品としてはおもしろい。
前半は、業界や理不尽な社会を突きつけられます。
花子がボロボロに言われるシーンは、見ている人も不快にさせてしまうほどでした。
正夫が殴られてしまうシーンも理不尽すぎました。
(本当は正夫が喧嘩を止めようとしていたからです。)
私もかなりイライラしました。
ですが、めげずに夢を追い続ける花子の強い気持ちには、心を動かされます。
松岡茉優さんの演技で、それがかなり際立っていました。
後半では、家族に再会してコメディっぽく笑えるシーンが多くなります。
勢いのある兄弟喧嘩は、見ていておもしろかったです。
そして、ラストには父が隠して秘密が明らかになり、涙の結末です。
このお父さんの人の良さにほっこり、感動しました。
特に印象を受けたのは、花子と正夫が雨の中で言い争うシーン。
絶対に何があっても映画を作る、という情熱に感化されます。
それに、松岡茉優さん、窪田正孝さんの演技がとても良かったです。
ここが一番の見どころですね。
自分の夢も、諦めたくないと思いましたし、強いメッセージを感じました。
イマイチなシーン
・伏線を回収しきれてなく、不完全燃焼で終わった
・場面転換が多く、理解しきれない所もあった
・業界のシーンはイライラする
・スッキリ終わらなかった
先ほども言った通り、花子が原・荒川にボロボロに言われていて、すごくイライラしてしまいました。
最後に二人を見返すシーンがあれば、痛快なラストになっていたと思いますが、映画を作り終わるシーンはありません。
“映画で賞をとる”という展開になっていればもっと面白いストーリーになっていたのにな、と思いました。
手作り映画のように、いくつかのチャプターに分かれてストーリーが進んでいきます。
そのため、ついていけずによく分からないシーンなどもありました。
また、正夫は花子が好きだと言っていたのに、それに対する花子の気持ちを表すシーンがなかったのも残念です。
花子はひたすら映画に全力で正夫の好意には気づいていないようでした。
映画で賞をとり、見返すことを目的としてみると、そのシーンがないからイマイチに感じてしまいました。
ネタバレ
落合は俳優の仕事がなくなったことで自殺し、花子は10年ぶりに家族に再会します。
花子を見下していた兄弟も、ラストには花子を応援しているという場面に感動しました。
父が隠していた秘密
・胃癌で余命1年だということ
・知り合いの娘を守って、家を荒らしてしまったこと
・そのせいで妻は愛想尽かし、家を出てしまったこと
・1500万の慰謝料を払っていたこと
・今でも母(妻)の携帯料金を払い続けていること
子供たちのために、ずっと頑張ってきた父の姿に感動しました。
このお父さんすごくいい人だな、とほっこりしました。
それを伝えてくれた、知り合い(料理店の店主)もいい人でした。
最後に
イマイチだった部分も多かったこの作品ですが、松岡茉優さんの演技や父の優しさには心を打たれました。
観て良かったと感じています。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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