こんにちは。ゆえです。
2024年に映画化決定した、瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」を紹介・解説していきます!
また、キスシーンやベッドシーンの有無についても解説しています。
PMSやパニック障害を抱える男女が、互いに支え合って生きるストーリーです。
胸に強く残るような作品だったので、ぜひ読んでほしいです。
[瀬尾まいこさんの小説を紹介した記事はこちら↓]


今大きな悩みを抱える人に読んでほしい!
「夜明けのすべて」概要
タイトル:夜明けのすべて
作者:瀬尾まいこ
発行:2020年1月20日
出版社:水鈴社刊・文藝春秋
公式サイト:https://yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp
あらすじ
PMS(月経前症候群)の藤沢美沙は、イライラを我慢できず職場の人の理解に支えられながら、何とか仕事をしている。
そんな中、やる気がなさそうで浮いている山添孝俊にも腹が立っていた。
しかし彼はパニック障害を抱えていた。
友情も恋も感じない2人だけど、互いに症状の改善を求めて行動する。
人は皆悩みを抱えて生きている、でもそんな人の優しさに触れる希望の物語。
感想
PMSに悩む美沙は、周りに迷惑をかけているのに罪悪感を感じ、「どうして私が」と人生に疲れ切っていました。
それと同じようにパニック障害になってしまった山添も「どうして自分が」と、絶望していたのです。
症状が違う2人だけど、互いの症状を理解して支え合う姿に心が動かされました。
さらに、支えてくれている職場の人にも悩みや辛い過去があって…
その人たちの優しさにも心が温かくなりました。

特に山添君の元上司 辻本さんに感想しました!
悩みや当時の心境がリアルに描かれています。
なので本人の心情が分かり、症状を知るきっかけにもなりました。
実際に私は、PMS・パニック障害についてのイメージが変わりました。
「症状に苦しむ人はこう思っているんだ」
と考えられたので、正しく理解し直せた気がしました。
そういった意味でも、読むべき作品です。
小説だからこそ、よく伝わってきます。
ネタバレ
互いに症状に苦しんでいることが分かり、どうすればもっと毎日を楽に送れるのか、を考える二人。
PMSのタイミングや対処方法を考えてみたり、
パニック障害の症状が起きない状況を探してみたり、
思い切って行動を起こし始めた2人は、いつしか支え合う関係になっていました。
でも、これは友情でも恋でもない。
この展開が個人的に好きでした。
恋愛感情に発展しないので、「悩み」がテーマに書かれています。
最終的には2人とも、症状とともに生きていく希望をもちます。
その場面ですごく元気をもらえました。
こんなに感情移入できる作品に、ひさびさに出会えた気がします。
キスシーン・ベットシーンはある?
あらすじでも紹介した通り、2人は恋人関係にはなりません。
そのため原作ではキスシーンやベットシーンはありません。
映画化されても、その可能性は低いと考えられます。
キャスト・相関図
【主演】
藤沢美沙:上白石萌音
山添孝俊:松村北斗
主演の方以外には、
渋川清彦・芋生悠・藤間爽子さん 他
が出演されるようです。(公式サイトより)

最後に
瀬尾まいこさんの作品は、やっぱり心が温かくなり本当に元気をもらえます。
映画化が楽しみです。
また、コロナ禍をテーマにした 新刊「私たちの世代は」も、個人的に好きな作品なのでおすすめです!↓

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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