【最新】瀬尾まいこさんのおすすめ小説7選を紹介!新刊 私たちの世代は・夜明けのすべて

Books

 こんにちは。ゆえです。

教科書にも載る名作を書かれている、瀬尾まいこさんのおすすめ小説を紹介します。

私は「君が夏を走らせる」という作品がきっかけで、瀬尾まいこさんの小説が好きになりました。

瀬尾まいこさんの作品は、どんな境遇の人物も前向きに生きる様子を書くのが特徴!

たくさんの作品があって、どれがいいのか分からない…

そんなあなたにおすすめの記事です!

また、2023年10月現在の新刊「私たちの世代は」・2024年に映画化予定の「夜明けのすべて」も紹介しています!

[関連記事]

【話題】「キリエのうた」キャスト相関図・感想・ラブシーンの有無について紹介!
こんにちは。ゆえです。 今回は2023年10月13日に映画化した、「キリエのうた」を紹介します。 ・どういう話?・ラブシーンはある?・登場人物を分かりやすく見たい そんなあなたにおすすめの記事です。 作者:岩井俊二さんのファンの方、 読もう...
小説『早朝始発の殺風景』ネタバレ・感想・あらすじを紹介!(青崎有吾)
こんにちは。YUE.です。 話題の小説「早朝始発の殺風景」を紹介していきます! 場面転換がない特殊な設定で描かれる、気まずい空間のミステリー。 恋愛ものかと思っていましたが、予想外でした。 青春をリアルに描いた一冊です。 【オリジナルドラマ...

瀬尾まいこさん作品の魅力

 小中高と教科書に作品が載っていることがあって、名前を聞いたことがある人は多いでしょう。

実際に、たくさんの書籍を出版されています。

そんな瀬尾まいこさんの作品を読んで、私が感じたことは

どんな境遇を生きる登場人物も、その人生を前向きに生きようとする

ことです。

不良だったり、自殺願望があったり、家庭が複雑だったり、そんな人物が登場します。

でも、ラストには人の温かさを実感して前向きに人生を生きていきます。

特に作中に登場する母親は、すごく明るくおもしろい人が多いです。

その姿に、私はすごく元気や希望をもらいました。

また、短編集も多いので一作かと思ったらもう一作あった!ということがよくあります。

「卵の緒」や「夏の体温」は作品集です。

 

また教科書に載っている通り、中学生・高校生も読みやすいです。

読書感想文にもおすすめです。

【新刊】私たちの世代は

〉〉「私たちの世代は」をAmazonでみる

あらすじ

 感染症の流行によって、遊ぶことも登校することも禁止された、小学生の冴と心晴。

母子家庭の冴はイジメに遭い、心晴は母と衝突した後に不登校・引きこもりになってしまう。

時間の流れと共に、たくさんの人と助け合いながら2人が大人になるまでを描く、成長ストーリー。

感想

 驚くことに、作中の冴と心晴はまったくの他人です。

通っている小学校も違い、友達でもありません。

でも、ラストに2人が繋がる瞬間があります。

それまでは語り手が、冴・心晴と変化してリアルな感情が伝わります。

流行した新型コロナウイルスをテーマに描かれたこの作品。

今世代に生きる私たちに、元気と希望をくれました。

こんなに現実味のある設定の小説に、元気をもらえたのは初めてでした。

〉〉「私たちの世代は」をAmazonでみる

【2024年映画化】夜明けのすべて

〉〉「夜明けのすべて」をAmazonでみる

あらすじ

 PMS(月経前症候群)の藤沢美沙は、イライラを我慢できず、職場の人の理解に支えられながらなんとか仕事している。

そんな中、美沙はやる気なさそうに働き、浮いている山添孝俊が気に入らない。

しかし、実は山添がパニック障害を抱えていることを知る。

友情も恋も感じない2人が互いに症状の改善を求めて行動を起こす。

助け合って生きていく、絆のストーリー。

 

2024年2月9日映画化!

公式サイト:https://yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp

感想

 人生に絶望する2人が、理解し支え合っていき、職場の人の優しさに触れる。

特に、職場の方の優しさに心が温かくなりました。

みんな悩みがあるし、辛い記憶がある。

それでも助け合うことの大切さを感じました。

作中では、PMSやパニック障害の症状がリアルに描写されています。

そして、それを抱える人の感情も直接伝わって胸が痛くなります。

「なんで私が、」という気持ちが痛いほど伝わりました。

症状や障害を知るきっかけになったので、ぜひ読んで欲しいです。

PMSやパニック障害についての理解が深まり、考え方が変わりました。

症状を知るためにも、多くの人に読んでほしい

〉〉「夜明けのすべて」をAmazonでみる

卵の緒(デビュー作)

〉〉「卵の緒」をAmazonでみる

あらすじ

 母親がへその緒を持っていないことから、自分は捨て子だと考える育生。

母が持ってきたのは卵の殻だった。

それから母の大学時代の恋の話が始まる。

育生は母に、心から愛されていた。

しかし、血はつながっていない。(卵の緒)

 

腹違いで生まれてきた七子と七生は、七生の母が刑務所入りになったことで一緒に暮らすようになる。

酷い過去を抱えながら、大人に気に入られるように生きる七生が苦手だった七子。

でも七生の切なくも、優しい思いにかけがえのない経験をすることになる。

ラスト、2人で生きてきた記憶を胸に再び別の道を歩く姿に涙する。(7’s blood)

家庭環境が複雑な主人公を描いた2編構成の短編集。

感想

 親子や家族の在り方について考えさせられました。

そして、血がつながっているかなんて関係ないと感じました。

優しく温かい作品、でも悲しいでは言い表せない感情があります。

それでも生きていく登場人物の姿に感動しました。

特に、「卵の緒」で登場した育生の母の言葉に胸を奪われました。

誰よりもあなたが好き。それはそれはすごい勢いで、あなたを愛しているの。今までもこれからもずっと変わらずによ。ねえ。他に何がいる?それで十分でしょ

本文より引用

〉〉「卵の緒」をAmazonでみる

君が夏を走らせる

〉〉「君が夏を走らせる」をAmazonでみる

あらすじ

 夢中になれるものがない高校生の大田は、1歳の鈴香の子守りを頼まれる。

断りきれずに引き受けた大田だったが、それからは怒涛の日々が始まった。

その非日常で知ったかけがえのない存在と生活が、大田の夏を変えていく。

一夏の奮闘ストーリー。

感想

 不良のせいとで、治そうとしても上手くいかなかった大田。

その姿に感情移入して、悔しくなりました。

そんな大田を変えたのが、泣き止まずご飯も食べない、たった1歳の鈴香。

非日常に奮闘していく毎日がおもしろく、温かい気持ちになりました。

ママ友と会ったり、鈴香の友達と遊ぶ大田の姿に元気をもらえました。

初めて読んだ瀬尾まいこさんの作品でした。

おもしろさが、すごく印象に残っています。

〉〉「君が夏を走らせる」をAmazonでみる

夏の体温

〉〉「夏の体温」をAmazonでみる

あらすじ

 1ヶ月以上入院している小学生の瑛介は、周りに八つ当たりする自分が嫌いだった。

ただ退屈な日々を過ごしていたそんな時、同い年の壮太が検査入院してくる。

チビでも元気で溢れ、遊びを考える天才だった壮太と瑛介はすぐに打ち解ける。

短い時間で繋がっていた強い絆の物語。(夏の体温)

 大原は小説を書くために、スマブラ(ストマックブラック=腹黒)の倉橋を密着取材する。

腹黒な部分を探すうちに、2人は不思議な関係になり、倉橋の秘密も明らかに。(魅惑の極悪人ファイル)

 転校を繰り返す明生が、梅干しの駄菓子をきっかけに川口という男の子に出会う。

少しのきっかけが友情になる青春ストーリー。(花曇りの向こう)

 『出会い』をテーマにした3遍の短編集。

感想

 出会いをテーマにした夏の物語です。

入院、転校をしている主人公が「出会い」をきっかけに希望を持てるようになるストーリーで、元気をもらえました。

私は「夏の体温」が一番好きな作品です。

病気を抱えていても、元気いっぱいに生きる壮太に元気をもらう瑛介。

そんなふたりに感動させられました!

「魅惑の極悪人ファイル」は、瀬尾まいこさんらしくない作品だと感じました。

でも、腹黒と呼ばれていたのにはわけがあって…青春時代をさかのぼって、一人の小説家を変えた倉橋はすごいと思いました。

「花曇りの向こう」は、すぐ終わってしまうショートショートだけど気まずい空間で出会うのがリアルで印象を受けます。

この些細なきっかけで友達になれる、そんな奇跡を感じます。

〉〉「夏の体温」をAmazonでみる

掬えば手には

〉〉「掬えば手には」をAmazonでみる

あらすじ

 芸術一家に生まれ、自分だけ平凡なことに悩んでいた梨木匠。

しかし、学生時代に人の心が読めることに気づく。

その力で、不登校だった三雲さんや大学で出会った香山を支えてきた。

そんな梨木はオムライス屋のバイトで、常盤さんという女性に出会う。

無口な常盤さんと過ごすうち、もう一人の女の子の声が聞こえることに気づく。

それには秘密があって…。

登場人物全員が抱える過去に、感動する。

感想

 人に素直に接することができないオムライス屋の店主、

スポーツ三昧の日々がしんどくなった香山、

父の長時間の説教で、息が詰まって不登校になった三雲さん。

表面的なイメージの裏に、辛い過去やコンプレックスを抱える登場人物がいます。

それが、このタイトルに込められた意味だと思いました。

 今までの瀬尾まいこさんの作品と比べると、平和すぎて内容が薄く感じます。

でも何気ない日常の優しさを描くのも瀬尾まいこさんの魅力です。

また「人の心が読める」という設定なのに、現実味のある作品でした。

〉〉「掬えば手には」をAmazonでみる

天国はまだ遠く

〉〉「天国はまだ遠く」をAmazonでみる

あらすじ

 職場でうまくいかず、すべてが嫌になった千鶴は民宿で自殺を試みる。

しかし、自殺は失敗して民宿でしばらく暮らすことに。

そこに住む田村と毎日の食事を共にしたり、自然に触れたりするうちに、千鶴の心は楽になっていく。

人の温かさと、自然や命の尊さに触れた温かい物語。

感想

 千鶴が自殺した理由は、職場でのストレスだったのですがそれを読んだ私は「そんなことで?」と思いました。

でも、実際に自分がそうなったことが想像すると辛いなーと感じます。

千鶴は田村と一緒に、鶏舎の掃除をしたり魚釣りに行ったり貴重な体験をします。

そういった自然に触れることで、人の心は浄化されるんだなと感じました。

ほっこりした雰囲気と、思い切った行動に救われる人は多いでしょう。

〉〉「天国はまだ遠く」をAmazonでみる

最後に

 瀬尾まいこさんの作品は、ほっこりした物語の中に深い過去があります。

読んだ人に元気をくれる本なので、ぜひ手に取ってみてください。

[関連記事]

小説『早朝始発の殺風景』ネタバレ・感想・あらすじを紹介!(青崎有吾)
こんにちは。YUE.です。 話題の小説「早朝始発の殺風景」を紹介していきます! 場面転換がない特殊な設定で描かれる、気まずい空間のミステリー。 恋愛ものかと思っていましたが、予想外でした。 青春をリアルに描いた一冊です。 【オリジナルドラマ...
【2024年最新】10代におすすめの本ランキング!読みやすい小説7冊を紹介
こんにちは。YUE.です。 今回は10代におすすめの本をランキングにしました。 2023年に話題になった本の中から、特に好きだった小説を7冊紹介します。 話題の小説を読みたいけど、選ぶの面倒… そんなあなたにおすすめの記事です。 第1位 私...

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました