【直木賞2023受賞】孤独を感じた時に読む本!しろがねの葉の感想・ネタバレ

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 「急に湧いてくる孤独感・疎外感に悩んでいるあなたへ」

明日も生きよう、と勇気をもらえる小説「しろがねの葉」を紹介します。

こんにちは。YUE.です。

今回紹介する「しろがねの葉」は2023年直木賞受賞作です。

初めて直木賞受賞作を読みましたが、直木賞を読んだことがない人には特におすすめでした。

昔の言葉も出てきますが、読みやすく「勇気がもらえる」小説でした。

Bitly

孤独を感じた時に読む本

 孤独を感じる時に読む本、と検索すると小説はほとんどヒットしません。

それを解決してくれる実用書が多いです。

でも、今回紹介する「しろがねの葉」のような小説は、あなたを孤独感から前向きな姿勢に変えてくれます!

実用書・自己啓発本じゃない方が読みやすく、勇気をもらえることもあります!

是非挑戦してみてくださいね。

主人公の少女 ウメは、幼ながらにたくさんの経験をしてきました。

孤独になったウメは、それでも生きることを決意し、そのたくましい生涯が描かれた一冊です。

詳しい感想については、目次の感想をご覧ください!

きっとあなたを助けてくれる言葉も紹介していますよ!

あらすじ

 家族と離れ離れになり、喜兵衛に拾われた少女 ウメ。

女ながらに間歩に入り銀堀になることを夢見てきた。

喜兵衛や仲間と大人になったウメは、別れを経験し独りになってしまう。

強くたくましいウメの生涯を描いた一冊。

舞台は戦国末期の石見銀山です。

Bitly

感想

正直な感想

 率直に言うと、想像以上におもしろかったです。

内容の濃さといい、このたくましさといい、読んでみないと分からない迫力があります。

戦国時代の生きる強さを感じられます。

「おなごはおのこには勝てん」

そう言われても、銀堀になると意志を突き通す力に胸を打たれました。

それは銀堀の喜兵衛から受け継がれたのでしょう。

罵声を浴びても、叩かれても、生きたい。

強い思いが伝わってきます。

ついに孤独になるウメ。

喜兵衛も、仲間もいなくなったウメ。

それでも生きたい。

そんな芯の強い女性になりたい、と尊敬しました。

現代とは「生きる」価値観が全然違うことも気付かされました。

Bitly

読みやすさ

 時代が戦国末期ということから、昔の言い回しが数多く使われています。

そのため、初めは読みにくかったのですが、すぐに慣れてくるでしょう。

実際に私も、数十ページ後には慣れてきて普通に読めました。

歴史が苦手でも、小難しさはないので安心です。

是非挑戦してみてくださいね。

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印象に残った言葉

あんたは何故生きる。間歩という居所を奪われ、犯され、望まぬ子を孕み、惚れた男に去られても、何故生きようとした

本文より

ヨキという登場人物が、ウメに投げかけた言葉です。

この問いに、ウメは応えませんでした。

ウメの中に、誰にも譲れない強い思いがあったことは確かです。

孤独でも、一人になっても守りたいものがある。

それを考えたときに思い浮かんだのが喜兵衛の存在でした。

きっとウメは喜兵衛に「生きるとは何か」を学ばされて育ったから、生きようとしたのだと考えます。

最後に

 「こんな難しそうな話を読んだって、孤独感は消えないでしょ?」

まだそう感じているあなたへ。

一度、騙されたと思って読んでみてください。

たくさんの感想がネット上に存在していますが、「読んでみないと分からない、言語化できない迫力」に、救われます。

勇気と、死ぬ気で生きるたくましさに、心を動かされます!

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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