「急に湧いてくる孤独感・疎外感に悩んでいるあなたへ」
明日も生きよう、と勇気をもらえる小説「しろがねの葉」を紹介します。
こんにちは。YUE.です。
今回紹介する「しろがねの葉」は2023年直木賞受賞作です。
初めて直木賞受賞作を読みましたが、直木賞を読んだことがない人には特におすすめでした。
昔の言葉も出てきますが、読みやすく「勇気がもらえる」小説でした。
孤独を感じた時に読む本
孤独を感じる時に読む本、と検索すると小説はほとんどヒットしません。
それを解決してくれる実用書が多いです。
でも、今回紹介する「しろがねの葉」のような小説は、あなたを孤独感から前向きな姿勢に変えてくれます!
実用書・自己啓発本じゃない方が読みやすく、勇気をもらえることもあります!
是非挑戦してみてくださいね。
主人公の少女 ウメは、幼ながらにたくさんの経験をしてきました。
孤独になったウメは、それでも生きることを決意し、そのたくましい生涯が描かれた一冊です。
詳しい感想については、目次の感想をご覧ください!
きっとあなたを助けてくれる言葉も紹介していますよ!
あらすじ
家族と離れ離れになり、喜兵衛に拾われた少女 ウメ。
女ながらに間歩に入り銀堀になることを夢見てきた。
喜兵衛や仲間と大人になったウメは、別れを経験し独りになってしまう。
強くたくましいウメの生涯を描いた一冊。
舞台は戦国末期の石見銀山です。
感想
![](http://image.moshimo.com/af-img/0616/000000033865.jpg)
正直な感想
率直に言うと、想像以上におもしろかったです。
内容の濃さといい、このたくましさといい、読んでみないと分からない迫力があります。
戦国時代の生きる強さを感じられます。
「おなごはおのこには勝てん」
そう言われても、銀堀になると意志を突き通す力に胸を打たれました。
それは銀堀の喜兵衛から受け継がれたのでしょう。
罵声を浴びても、叩かれても、生きたい。
強い思いが伝わってきます。
ついに孤独になるウメ。
喜兵衛も、仲間もいなくなったウメ。
それでも生きたい。
そんな芯の強い女性になりたい、と尊敬しました。
現代とは「生きる」価値観が全然違うことも気付かされました。
読みやすさ
時代が戦国末期ということから、昔の言い回しが数多く使われています。
そのため、初めは読みにくかったのですが、すぐに慣れてくるでしょう。
実際に私も、数十ページ後には慣れてきて普通に読めました。
歴史が苦手でも、小難しさはないので安心です。
是非挑戦してみてくださいね。
ブックレコメンド印象に残った言葉
あんたは何故生きる。間歩という居所を奪われ、犯され、望まぬ子を孕み、惚れた男に去られても、何故生きようとした
本文より
ヨキという登場人物が、ウメに投げかけた言葉です。
この問いに、ウメは応えませんでした。
ウメの中に、誰にも譲れない強い思いがあったことは確かです。
孤独でも、一人になっても守りたいものがある。
それを考えたときに思い浮かんだのが喜兵衛の存在でした。
きっとウメは喜兵衛に「生きるとは何か」を学ばされて育ったから、生きようとしたのだと考えます。
![](http://image.moshimo.com/af-img/2405/000000053249.png)
最後に
「こんな難しそうな話を読んだって、孤独感は消えないでしょ?」
まだそう感じているあなたへ。
一度、騙されたと思って読んでみてください。
たくさんの感想がネット上に存在していますが、「読んでみないと分からない、言語化できない迫力」に、救われます。
勇気と、死ぬ気で生きるたくましさに、心を動かされます!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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