概要
タイトル:流浪の月
作者:凪良ゆう
小説ページ数:320ページ
2020年本屋大賞受賞作!
映画公開日:2022年5月13日
上映時間:約2時間30分
公式サイト:https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/

あらすじ
あらすじ(短く)
親の都合で伯母の家で過ごすことになった10歳の家内更紗は、夜に従兄弟の孝弘からわいせつ行為を受けている。
家に帰りたくなく、公園で時間が過ぎるのを待っていた更紗は、佐伯文に保護されることに。
「家、来る?」
それから始まった二人の生活は、誘拐事件として話題になってしまい、長くは続かなかった。
大人になって再会した二人だが、世間に理解されない関係に悩み続ける。
ラスト、ふたりはどう生きることを選ぶのか…!
結末(ネタバレ)
【作品の流れ】
更紗が文に保護され、一緒に過ごすことになる
↓
教科書通りの生活をする文は、更紗の自由奔放な生活に影響され、互いにかけがえのない日々を過ごす
↓
誘拐事件として処理され、文は少年院で過ごし、更紗は被害者として暮らす
↓
離れ離れになった二人は、大人になって喫茶店calicoで再会
↓
お互いの恋人と衝突を繰り返し、社会と闘い、葛藤した二人は一緒に生きることを決める
文はロリコンで、性的指向が成長しないという人で、親から見捨てられていじめられます。
更紗に手を出すこともせず、ただ平穏な日々を過ごしていた二人ですが、それを世間は許さなかったのです。
感想
更紗と文が同居している頃のふたりの関係が、すごく好きで、おもしろい作品でした。
一緒にいることさえ許されない二人の葛藤や、生きる偉大さを考えさせられます。
私は映画よりも小説の方が好きでした。
映画では、回想シーンが多く混乱したところも多いでしょう。
小説ではストーリーがもっと分かりやすく書いてあるので、原作を読んでから観た方が楽しめると思います。
凪良ゆうさんの作品は、複雑な恋愛が描かれる作品が多く、読みやすいのでおすすめです!
登場人物 キャスト相関図

「回想シーンが多くて、内容がイマイチ理解できなかった」
そんな時は相関図を参考にしてください。
登場人物の関係が分かると、作品をもっと楽しめます!
〉〉【傲慢と善良】感想とあらすじを徹底解説!登場人物の相関図も紹介!

疑問
「流浪の月」読み方
読み方:るろうのつき
「流浪」は、さまようという意味です。
15年前に一緒に過ごしたふたりが、世間に馴染もうとしたり、葛藤したりして、生きる道をさまよう様子にこのタイトルが付けられたと解釈しています。
映画でも月が映されるシーンが多く登場します。
ケチャップの意味
10歳の更紗は、ベーコンエッグにケチャップをたくさんかけて食べるのが好きでした。
文が、更紗の口についたケチャップを拭うシーンと、亮からの暴力で血だらけになった更紗の口を拭うシーンが重ねられています。
ここで、二人は当時のかけがえのない生活を思い出したのではないでしょうか。
最後に
似たような小説
男女が同居し、名前が付けられない関係になる似たような小説を紹介します。
斜線堂有紀 作「私が大好きな小説家を殺すまで」。
主人公が自殺しようとしたところを助けた小説家と主人公が一緒に過ごすストーリー。
結末はもちろん違い、流浪の月よりも怖く、重めな感じがありますがおもしろい一冊です。
似た境遇ですが、雰囲気が「流浪の月」とはガラッと違っているので読み応えがあります。
無機質でエモい世界観の「流浪の月」、おもしろく心に残っています。
まだ読んだことがないなら読まないと損です!
ぜひ原作から読んでみてください。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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